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社会福祉法人武蔵野会 小平福祉園

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施設長挨拶
− 地域の方が集える施設を目指して−

2016年4月5日

 施設の建て替えのため、隣の市に仮設施設を建て2年4ヶ月の間暮らしてきましたが、昨年11月新しい施設が完成しようやく小平に戻ってきました。新しい施設は以前と変わり利用者の生活環境だけではなく、28年4月からは地域支援事業として新規に4つの事業もスタートしました。

新しくなった小平福祉園はこの先何を目指すのか

 建て替え計画から完成まで5年。この5年の間、福祉関係では、障害者虐待防止法や、 障害者権利条約の批准などの制度改革がありました。また、世の中の出来事では東日本大震災が起きました。あの当時よく耳にしたのは「絆」という言葉です。「絆」という言葉には、普通に暮らす生活の営みを支えるという意味があります。この先私達が目指す事は昔から大切にしてきた伝統や文化を守り、誰もが普通に暮らせる社会の実現です。「絆」という言葉はこれから小平福祉園が目指す、地域社会との連携を支える言葉です。

入所施設が目指すもの/開かれた施設

 小平福祉園は入所施設です。開設から43年になります。施設ができた当時と今では入所施設に対する考え方も変わりました。入所施設が地域から隔絶した時代は昔の話しであり、利用者の人権擁護に関する取り組みは確実に進んでいます。一方利用者の生活が施設の中で完結できる入所施設は、取り組み方法によっては利用者の生活を狭めることにもなります。このため入所施設が目指すのは、地域社会から更に理解してもらえる開かれた施設となることです。

開かれた施設とは/触れ合いのある施設作り

 利用者の生活を支えるのは職員です。ローテーション勤務で24時間利用者の生活を支えています。衣食住を含め生活は施設の中で完結でき、日中の活動場所も確保されています。ここから開かれた施設を目指すためには何をすべきか。考えられることは地域との接点です。外に出て行くことで地域社会に触れることができます。触れ合いは利用者にとって職員以外の人との関わりの場として大切です。開かれた施設を目指すためには、これまで以上に地域に向けた情報発信を行い、地域の人が気軽に来園できる環境作りを目指すことです。この目標が「触れ合いのある施設作り」です。

地域の方が集える施設を目指して

 新しい施設は利用者の居住棟以外に、4月から開始した通所事業の建物が併設しています。建物全体では、災害時避難スペース(体育館)、大食堂(50名利用可能)、会議室、相談室、喫茶店などがあります。こうした設備を提供することで、地域の方が施設に来園する機会が増えます。増えることで利用者と職員が地域の人と触れあうことができます。特に地域の方と職員が触れ合うことにも期待しています。施設職員にとって地域の方との触れあいは刺激となり、新しい支援観の再発見に繋がり、利用者支援の視点が広がります。


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